小学校の教科の時間配当の基準は、学習指導要領により示された。従来の修身(公民)・日本歴史・地理の三科目はなくなり新しく社会・家庭・自由研究が加えられた。社会科は児童が自分たちの社会に正しく適応できるように、その中で望ましい人間関係を実現していけるように、更に自分たちの属する共同社会を進歩向上させ、社会的態度や社会的能力を養うことにあった。家庭科は男子・女子共に課し、望ましい家族関係の理解と家族の一員としての責任の自覚のもとに、家庭生活に必要な技術を修めて生活の向上を図る態度や能力を与えようとするものであった。自由研究は児童の自発的活動を促すために、児童が各自の興味と能力に応じて教科の活動では十分に行なうことのできない自主的な活動を教師の指導のもとに行なうための時間として設けられた。