社会教育上、教育教化・文書教育としての大きな役割りを持つ図書館は、県社会教育課の「市町村図書館の設置を奨励し又文書教育の普及を図ること」という指導方針もあって遂次その設置充実はしてきたが、本町においては現在独立した図書館はない。
本町における図書室は、昭和三十年(一九五五)の町村合併時、旧黒羽町役場(田町八雲神社下)の一室を図書室とし、合併前、各町村(川西・黒羽・須賀川・両郷)にあった図書を集め、事務員を民間人から臨時採用し、開館をした。
昭和四十四年(一九六九)一月、黒羽町中央公民館の建築にあたり、図書室を設け四月一日から開館した。面積七八三八〇m2・蔵書数二百三十九冊。その後、町予算(五十六年度五十万)・県町村会の町村立図書館及び公民館図書室等に対する図書配布事業により、昭和五十三年度五五七一、〇〇〇円・五十四年度五五三〇〇〇〇円・五十五年度二七七八、〇〇〇円の交付金を受け蔵書数も増し、現在一万七百五十九冊になっている。