2 し尿処理

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戦前、し尿は農家の肥料として重宝がられ使用されてきたが、戦後農村における化学肥料の使用によって不要となりその処分に窮し、不法投棄がされ苦情がおき、その対策が急務となった。しかし汚物処理事業は、その施設に膨大な費用が必要で、単独町村では容易でないので北那須一市四町が共同でし尿処理施設を建設することになり昭和三十六年(一九六一)九月四日第一回し尿処理場建設準備委員会が発足した。
 那須地区し尿第一処理場
  所在地  大田原市今泉地区
  設立期日 昭和三十九年(一九六四)一月
  工費   八千三百三十一万二千円
  一日処理能力 六万リットル
 那須地区し尿第二処理場
  所在地   黒磯市越堀赤坂地区
  着工年月日 昭和三十年十一月五日
  竣工年月日 昭和四十年三月三十日
  工費    六千三百四十一万三千円
  財源の内訳
   国庫補助金 一千六百二十八万一千円
   県補助金  二百五十万円
   起債  二千二百八十万円
   市町村負担金 二千百八十二万七千円
  負担率(総工費に対する)
   大田原市 三十パーセント
   黒磯町 二十パーセント
   那須町  十九パーセント
   黒羽町 十五パーセント
   西那須野町 十三パーセント
   湯津上村 三パーセント
  一日処理能力  九万リットル
 なお第二し尿処理は昭和五十六年規模を拡大するために黒磯市越堀ヌクイに移転、新設された。
 那須地区し尿第二処理場
  所在地    黒磯市越堀ヌクイ
  着工     昭和五十四年
  竣工     昭和五十六年九月四日
  工費     十五億五千四百十五万五千円
  黒羽町負担金 八千二百六十万二千円
  面積     一二、六二三・九九平方米
  建物     鉄筋コンクリート二階建(一部ALC版地下一階)
  建坪     三、九七五・九九平方米
  処理方式   低希釈二段治汚泥法(二段脱窒素法)
  一日処理能力 百五十キロリットル