○目的　団員が相互に協力し、スポーツその他の文化・奉仕活動を行うことにより、心身の鍛練と体力を強め、人間性を陶冶し、よき社会人となることを目的とする。
○組織　十才～十五才までの少年・少女を学校又は地域に於いて、種目別あるいは多種目（地域）スポーツ少年団として組織する。



○本町におけるスポーツ少年団の歩み　昭和三十九年（一九六四）の東京オリンピックを契機として、スポーツ少年団の活動が全国的に活溌化して参りました。当初本町においては黒羽体協弓道部で組織されたのが最初であり、各種目別にそれぞれ結成すべく努力してきたが、栃木県においては、昭和五十二年（一九七七）に第三十二回国民体育大会を誘致すべく昭和四十二年（一九六七）十二月県議会において決議されたことに伴い、選手強化を兼ねたスポーツ団体の育成強化が表面化した。スポーツ少年団は本来学校でクラブ活動や部活動でスポーツ活動を行っていたものを除き、各地域においてもスポーツを通し健全な少年少女の育成を図る目的で結成するものとされていたが、本県では「栃木方式」という型で、全国にも類をみない学校のスポーツクラブスポーツ少年団という方式をとり、各市町村にその結成を呼び掛け、本町においても県の方針にそって小学生の高学年は地域スポーツ少年団として、中学生は現在行っているクラブ活動を種目別スポーツ少年団として、組織化を促進し、昭和四十五年（一九七〇）には七十三団、二千二百十八名の団員をもち、県下第三位の組織までになり、同年九月十五日には、その結成記念大会を川西中学校々庭において盛大に開催した。
　黒羽町スポーツ少年団結成大会は、鼓笛隊、バトンガール演奏行進に続き、団員の入場、開会の宣言があり、国旗と本部旗掲揚、結成宣言がなされた。ついで町長の挨拶、来賓祝辞、宣誓があり、スポーツ少年団歌「みどりの朝風」が斉唱され、閉会が宣言された。
　そのあと公開競技（別掲）が実施された。

　　黒羽町スポーツ少年団本部規定（抄）
　（目的）

　（事業）
　第二条　本部は前条の目的を達成するために次の事業を行う。
　　一、スポーツ少年団指導者、リーダーの養成
　　二、スポーツテスト、競技会の開催および全町的事業の実施
　　三、町外スポーツ少年団との交流
　　四、青少年スポーツに関する調査研究
　　五、関係団体との連絡調整
　　六、スポーツ少年団の登録
　　七、その他目的達成に必要な事業
　（本部委員）

　　一、スポーツ少年団　各支部長、副支部長　　十六名
　　二、スポーツ少年団　各支部育成会代表　　　　八名
　　三、学識経験者　　　　　　　　　　　　　　若干名
　（役員）
　第四条　本部に次の役員をおく
　　　　　本部長一名　副本部長若干名　常任委員若干名　監事二名

　　三、役員の任期は一年とし、再任を妨げない
　（会議）
　第五条　総会は、本部長が招集し議長となる
　　二、常任委員会は、必要に応じこれを開き本部の常務を処理する
　（事務局）
　第六条　本部の事務局は、町体育協会事務局員があたる
　黒羽町スポーツ少年団はその後五年間は県大会に参加し活躍を続けて来たが、昭和五十二年から日体協においてスポーツ少年団の規約改正がなされ、従来徴収してなかった登録料を徴することになったことと、県で行った各種大会が学校体育で実施する方向に変ったことと相まって必然的に各市町村のスポーツ少年団活動が衰退して、本町では小学校単位に残っているだけで、中学校は全てクラブ活動のみになってしまった為、昭和五十六年度において再検討し、昭和五十七年度からスポーツ少年団のあり方を決めることとしている。

参考2黒羽町スポーツ少年団　組織図