六、水道

845 ~ 855
 わが国で最初の近代的水道が敷設されたのは、明治二十年(一八八七)の横浜市であった。その背景は、当時外国との交易が盛んになった反面コレラ等の伝染病が全国的に流行し、明治政府はその対策に苦慮し「伝染病の対策には上水道と下水道の敷設整備が必要である。」とし、特に上水道の敷設を奨励したことによる。明治二十三年(一八九〇)には「水道条例」明治三十二年(一八九九)には「水道法」が公布され、水道事業の育成が図られ、函館、長崎、大阪、東京と次々に水道が設置され、明治末期には二十三水道、計画給水人口四百十八万人を数えるまでの普及をみた。
 その後も水道の普及は伸びてきたが、それは主として都市部を中心としてであり、農村部は依然として普及せず、地域格差は大きかった。昭和十三年(一九三八)全国飲料水使用状況によると市部の水道使用が六九パーセントであるのに対して、町部は一八パーセントであり、村部にいたっては三パーセントにみたない。昭和三十年(一九五五)度末の国民の水道利用状況は三二・二パーセントであった。
 黒羽町に水道が敷設されたのは昭和四十年(一九六五)であり、それまでは、ツルベ井戸や、押上げポンプであり、あるいは泉や河川の水が飲料水として使用されていた。明治四十一年の川西町井泉水質検査成績一覧表は、次の通りである。
種別井戸(石垣)河川
黒羽向町六九七八
大豆田一四一六
余瀬一五二三
蜂巣一〇一八
檜木沢二八四三
寒井一七二八
一四九二九三〇二〇六

明治四拾壱年拾壱月廿三四日井泉水質検査成績確定一覧表
種別大字区別等級員数等級員数等級員数等級員数等級員数合計
黒羽向町良水甲四五良水乙一五良水丙一二佳良不良七八
大豆田一六
余瀬一〇二三
蜂巣一一一八
檜木沢二〇一五四三
寒井二〇二八
一一四四七三八二〇六

 明治の水質検査の検査基準、試験法は不明であるが良水甲が五十パーセントとなっている。
 昭和七年(一九三二)十一月一日付内務省令第三五号常水判定標準によれば次のように決められている。
1 良好ナル飲料水ハ無色澄明或ハ殆ンド無色澄明ニシテ二四時間静置スルニ著明ナル沈滓ヲ生ズ可カラズ

2 良好ナル飲料水は異常ノ臭味ヲ有ス可カラズ

3 良好ナル飲料水は中性、徴弱アルカリ性、或ハ徴弱酸性ナル可シ

4 良好ナル飲料水ハ亜硝酸ヲ検出ス可カラズ

5 良好ナル飲料水ハ「アンモニア」ヲ検出ス可カラズ

6 良好ナル飲料水ハ多量ノ「クロール」ヲ含有ス可カラズ、(一リットルニ付三〇・〇ミリグラム)以上含有ス可カラズ

7 良好ナル飲料水ノ含有スル有機物は成ル可ク少量ナルヲ要シ、其ノ酸化ニ要スル「カメレオン」ノ量ハ一「リットル」ニ付キ一〇・〇ミリグラムヲ超ユ可カラズ

8 良好ナル飲料水ノ硝酸ノ含有料ハ少量ニ止マリ一「リットルニ付キ二〇・〇ミリグラム」以上ヲ含有ス可カラズ

 この判定標準に基づき昭和十六年(一九四一)大田原保健所は芦野町及び伊王野村(一部)の飲料水水質検査を行なっている。それによると成績は次の如く報告されている。
町村試験数飲料適飲料不適
適数割合不適数割合
芦野町四一九三三二七九・二四八七二〇・七六
伊王野村(一部)一八六一二九六九・三五五七三〇・六五
六〇五四六一一五四

 黒羽町の調査検査は不明であるが恐らく似たような状況ではなかったろうか。
 当時の河川は現在に比べて、水質はかなり良好であったと思われるが、それにしても飲料水としては不適当な水が生活水として利用されていた。そして飲料用として不適当と判定されても消毒や濾過をして使用することなどは到底望めることではなく、せいぜい井戸側の改修や凌渫(しゅんせつ)、流し元、下水の破損箇所の修理など井戸周囲の清掃で間に合わせる程度であった。煮沸後飲用も守られなかったので赤痢や腸チフスなどの伝染病が例年発生し、しかも一度発生するや蔓延する恐れを常にもっていた。それがとくにすさまじかったのは、昭和三十八年の夏で向町を中心に百三十八名という大量の患者が発生し隔離病舎は収容不可能な状態となった。
 ここにおいて、かねてより水道布設計画をもっていた黒羽町は、昭和三十八年(一九六三)十月十七日町議会に黒羽町水道事業の経営についての議案を提案、同日議会は可決し、ここに黒羽町上水道は設置されることとなった。
 黒羽町上水道
 1事業名  黒羽町水道事業
 2給水区域 黒羽町のうち
       黒羽田町、前田、堀之内
       八塩、黒羽向町字上町、
       下町一、下町二、大豆田
 3給水人口 六千人
 4給水量  一日最大給水量一、二〇〇立方メートル
 5工事期間 自昭和三十九年四月一日至昭和四十一年三月三十一日
 6財源   一般会計繰入金 四百七十万円
       起債 三千七百万円
 7水源決定の経過
○昭和三十七年 湯津上村狭原地区に水源探索試験井を掘削するも、水量不足であった。

○下町余瀬町営住宅手前を電気探索後試験井を掘削、結果水量不足

○下町築地(現在地)の水源場附近電探、試験井戸を掘削した。

○一日揚水試験揚水量、三千四百二十五tであったため、一日最大給水量(計画量)千二百tに満足するため水源井戸と決定

 8施設の大要
   取水施設 直径一・八メートル、深さ九、七二メートル
        水中ポンプ 二台
   浄水施設 塩素滅菌室 滅菌機 二台
   配水施設 配水池一池 四百七十二立方メートル
        配水ポンプ 三台
   配水本管 一万一千二百九十四メートル
        直径七十五m/m~直径二百m/m
   地下式消火栓 三十五ヶ所
 着手   昭和三十九年十二月
 竣工   昭和四十年十一月
 施工者 浄水場(水源井、配水池)
                 昭和水道土木株式会社
     電気工事        日神工業
     配水本管布設      昭和水道土木株式会社
 黒羽町上水道は昭和四十年(一九六五)十一月十二日より七百九十世帯を対象に給水開始
 事業の概要     (昭和五十六年四月一日現在)
 水源施設 水中ポンプ一台(改良)
      地上ポンプ二台(改良)
      非常用発電気一台新設
 浄水施設 従来のガス滅菌機廃棄
      次亜鉛素酸ナトリウム滅菌機に改良二台
      次亜鉛素酸ナトリウム薬液槽五tタンク新設
 配水施設 配水池(既設) 一池
      配水ポンプ三台
       内一台を可変速モートルポンプに取替
       非常用自動起動エンジン一台新設
       (昭和五十三年十二月竣工により自動運転)
       直径七十五~直径二百m/m
     本管 合計一万九千百十三メートル
 消火栓施設  五十二基
 このように伝染病予防の見地から衛生的飲料水の確保を主目的として進められてきた水道の敷設は、今日においては単なる飲料水の確保にとどまらず、都市生活あるいは文化生活を営むための必要不可欠の要素となってきている。とくに昭和三十年代、わが国は経済の高度成長期を迎えると、国民の生活水準は急昇し、国民は水道による快適なる文化生活を求めるようになってきた。そこで黒羽町ではこれら町民の要望に応えるべく、上水道敷設にひきつづき昭和四十年代には北滝・須佐木・両郷と三簡易水道を敷設し、昭和五十三年(一九七八)三月には寒井簡易水道、昭和五十四年には北野上簡易水道を完成した。かくて残された未施設地区、大輪および須賀川にも水道設置すべく、昭和五十六年の予算には二億七千百十一万五千円の水道関係費を計上し、その実現を図っている。
(注)水道法によれば給水人口五千人以上が「上水道」で給水人口五千人以下を「簡易水道」という)

黒羽町上水道年度別給水人口の推移
計画給水人口現在給水人口施設能力
t
年間有収水量
千m3
1日平均給水量
t
計画
40
6,0001,200
424,1001,200171468
434,4001,200177484
444,6901,200189517
454,8351,200243665
465,2031,200268734
475,2801,200325890
485,3251,200329901
495,3871,200340931
505,4421,200350958
515,6101,2003951,082
525,7981,2004451,219
535,8081,2004761,304
545,8351,2004851,328
55

 北滝寺内および片田湯殿および上山田地区は水不足の上、水質も不良であり衛生環境の悪いところであったので、町議会は昭和四十一年(一九六六)三月十九日北滝簡易水道を布設することを決議した。
 北滝簡易水道
 1事業名  黒羽町北滝簡易水道
 2給水区域 黒羽町のうち大字北滝字寺内、大字片田字湯殿及び上山田
 3給水人口 四百人
 4給水量  一日最大給水量 六十立方米
 5総工事費 六百十七万六千円
 6工事期間 自昭和四十一年五月 着工
       至昭和四十一年十月 竣工
 7財源   一般会計繰入金 百二十五万円
       起債金     三百万円
       国庫県補助金  百二十八万円
       給水工事地元負担金 六十四万六千円
 8給水戸数 八十一戸
 9給水開始 昭和四十二年一月二十日
 施設の概要
  水源施設 第一取水設備
       第二取水設備
  導水施設 第一導水設備
       第二導水設備
  浄水施設 沈砂池  ろ過池 配水池
       滅菌機  滅菌室
  配水施設
   硬質塩化ビニール管直径七十五m/m 九百十八メートル
            直径五十 m/m 千百メートル
            直径四〇 m/m 五百メートル
            直径三十 m/m 二百五十メートル
            直径二十五m/m 百五十メートル
               計二千九百十八メートル
  量水器設備
   量水器     直径七十五m/m  一台
 黒羽町は能うる限り市街地、各地区全町内に水道事業を実施する計画をたて町議会全員協議会で昭和四十二年(一九六七)度は須佐木地区実施と決定をみた。
 須佐木簡易水道
 1事業名  黒羽町須佐木簡易水道事業
 2給水区域 黒羽町大字須佐木地区
 3計画給水人口  千三百人
 4給水量  一日最大給水量    百九十五立方メートル
 5総工事費 一千七百四十八万円
 6財源   一般会計繰入金   三百三十一万円
       起債        八百万円
       国庫補助金     三百五万円
       県補助金      百二十二万円
       給水工事地元負担金 百九十万円
 7給水戸数 二百七戸
 8工事   自昭和四十二年八月一日
       至昭和四十二年十一月二十五日
 9給水開始 昭和四十三年四月
 10施工者 水道  東京都 神綱水道建設株式会社
      電気・ポンプ工事
          宇都宮市日神電機工業株式会社
 施設の概要
  水源施設 取水堰  取水ポンプ
       ポンプ室 電気設備
  導水施設 配水導水管直径五十m/m亜鉛メッキ鋼管百十四米
            直径七十五m/m石綿セメント管百二十メートル
             計二百三十四メートル
  浄水施設 ろ過器 滅菌機
  配水施設 配水池 鉄筋コンクリート造七五立方メートル
       配水管 直径百m/m   千百五十七メートル
           直径七十五m/m 二千三百三十三メートル
           直径七十五m/m 七百十九メートル
           直径五十m/m  二百メートル
           直径百m/m   百二十三メートル
              計 四千五百三十三メートル
  量水器      直径七十五m/m  一台
 この水道の特色は須賀川地区学校給食センターの水源地施設を用いることとし、河床を掘さく、集水管を埋設し、ろ過装置を施してあるものを、更に揚水のうえ、山腹の「バームチット式自動ろ過器」で再ろ過し、給水する点にある。
 両郷簡易水道
 1事業名 黒羽町両郷水道事業
 2給水区域黒羽町大字大久保全域および大字中野内、河原、久野又、寺宿、木佐美の一部
 3計画給水人口千三百人(外に保育所五〇人、小学校三七〇人、中学校三〇〇人)
 4計画給水量一日最大給水量 二三一立方メートル
 5総事業費    四千六百六十二万四千円
 6財源起債    一千九百万円
      国庫補助金 一千五百三十九万四千円
      県費補助金 四百六十一万円
      一般会計繰入金 七百六十二万円
 7工期  昭和四十七年度 昭和四十八年度二ヶ年
      着工昭和四十七年八月
      竣工昭和四十八年九月
      給水開始昭和四十八年九月十七日
 8給水戸数 二九二戸
 9施工者
    配水池及水源施設工事 中野内 猪股建設
    電気ポンプ工事    大田原市三陽設備工業
    管工事        宇都宮市渡辺建設株式会社
 施設の概要
  水源施設  取水井戸二基
        取水用水中ポンプ 取水井三台
        濾過池 導水管三〇〇メートル
        ポンプ室二 電気設備
  浄水施設  滅菌機 送水設備
  配水施設  滅圧装置 排水ポンプ
        配水池  排水設備
       配水管  直径百二十五m/m 七百五十メートル
            直径百m/m    千三百メートル
            直径百m/m     千二百メートル
            直径七十五m/m  七百五十メートル
            直径七十五m/m  千九百三十九メートル
            直径五十m/m   四千五十一メートル
            直径五十m/m   六百八十メートル
              計 一万六百九十四メートル
 量水設備 配水量計測メーター
      直径百m/m 一台
 この水道は水源地を大字寺宿字川添に井戸を掘り、十五馬力の水中タービンポンプ(口経五十m/m)で梶金山の配水池に揚水して、一日最大給水量二百三十トンを配水管約一万六百九十四メートルで区域内約三百戸に給水している。
 寒井簡易水道
 1事業名 黒羽町寒井簡易水道事業
 2給水区域 黒羽町大字寒井本郷と寒井北部の一部
 3計画給水量 一日最大給水量 七十七立方メートル
 4総事業費  四千八百万円
 5財源   起債    二千三百四十万円
       国庫補助金 一千二百万円
       県費補助金 四百八十万円
       一般会計繰入金 七百八十万円
 6工期   昭和五十二年度
     着工昭和五十二年九月
     竣工昭和五十三年三月
 7給水戸数   百二戸
 給水人口    五百四十人
 施設の概要
  水源施設  直径千八百m/m×深さ六mヒューム管製
  浄水施設  滅菌設備 二台
  配水施設 取水配水ポンプ二台
       非常用エンジン一台
     圧力タンク  一基
     銅鉄製タンク 容量十トン
     ポンプ室   一棟
     消火栓工事  六基
     配水本管布設
        直径百  鋳鉄管八百五十メートル
        直径七十五九百六十五メートル
        直径七十五石綿管百五十メートル
        直径五十 ポリエチレン管七百七十メートル
 北野上簡易水道
 北野上地区は山間地帯であり、各戸の飲料水は浅井戸及び沢水を利用してきたが、浅井戸の水量は近年の、圃場整備事業により極度に減少し、自家用井戸の不安定水量のため、沢水等を併せて利用せざるをえなくなってきた。また当地区は畜産農家が多く、浅井戸利用者にしても年々地下水が汚染される状況となってきた。

北野上簡易水道水源地

 そのためか、水質検査の結果、ほとんどの家庭の飲料水から大腸菌が検出され、飲料用として不適当であると判定された。町としては、これらの状況から一朝経口伝染病が発生した場合には、当該地域全体に蔓延することが憂慮されるので簡易水道事業を計画した。
 1事業名   北野上簡易水道事業
 2給水区域  黒羽町大字北野上地区
 3計画給水人口一般五百六十人(給水区域内人口五百七十人)
        学校八十人
        計六百四十人
 4一人一日最大給水量 一般 二百リットル
            学校 百リットル
 5一日最大給水量   一般 百十二立方メートル
            学校 八立方メートル
            計 百二十立方メートル
 6一人一日平均給水量    百五十リットル
 7一人一日時間最大給水量  七百二十リットル
 8総事業費         九千八百八十五万円
 9財源   国庫補助金   三千二百九十五万円
       県補助金    九百八十八万五千円
      年金積立金還元融資四千六百万円
      町負担金     九百六十一万五千円
 10工期  昭和五十四年度
      着工 昭和五十四年九月
      竣工 昭和五十五年二月
 11給水戸数 九七戸
 12施工者 土木工事 前田  吉成建設
      配水本管工事宇都宮市渡辺建設株式会社
      電気ポンプ工事、宇都宮市日神工業
 施設の概要
 北野上区域の東部区域 最端部に井戸を求め、地下水(渇水期には不足分を表流水で補充)を緩速ろ過地において遊離炭酸の除去とろ過により浄水池に貯留する。浄水地より送水ポンプによって実揚程二十八メートルの高台にある配水池に流入する。
水源施設 水源井戸一本
     ポンプ室 一室
     取水ポンプ 二台
     送水ポンプ 二台
     電気設備  一式
     送水管 直径七十五m/m  四百八十五メートル
 浄水施設   浄水池  一池(二十トン)
        緩速ろ過池二池
        滅菌機  二台
  配水施設  配水池(低区 百トン)
           (高区 二トン)
       配水本管直径百m/m   三千五百三十メートル
        直径七十五m/m 一千七百三十九メートル
        直径五十m/m  三百四十五メートル
        直径三十m/m  一千四百八十四メートル
        配水量計測メーター
           直径百m/m  一基
  消火栓   地下消火栓 十四基
 この完成により北野上南区地域の九十七戸が給水世帯となった。またこれの完成によって給水戸数は町全体で、二千二百六十八となり、全世帯の五十六・八パーセントが給水世帯となったのである。
 昭和五十三年度水道事業は給水戸数二千十七戸、給水人口七千七百六十一人、総配水量は七十四万八千九百四十立方米、一立方米当りの水道料金は給水原価六十八円九十三銭、供給原価は八十円五十銭となっている。昭和五十四年度は給水戸数二千四十九戸、給水人口七千八百七十三人、給配水量は七十八万五千六百十立方米、収益的収算は収入五千百五十五万七千三百六十九円、支出四千五百二十八万三千百六十四円で収益的収支は純利益六百二十七万四千二百五円の黒字となっているが、資本的収支は三百十四万四千四十四円の赤字となっている。
 黒羽町はよりよい生活環境を保持するために、全地区に水道を敷設すべく、昭和五十五年には新規に大輪簡易水道布設費および翌年度計画の須賀川簡易水道設置調査費を含め総額二億七千百十一万五千円の水道関係予算を計上、昭和六十年度中には実給水人口一万四千三十八名、施設普及率七十八・九パーセントを達すべく努めている。
 さて、昭和五十三年度および五十四年度の黒羽町決算書によれば黒羽町の水道事業の現況は次のようである。
 昭和五十三年度決算
給水戸数       二千十七戸
給水人口       七千七百六十一人
総配水量       七十四万八千九百四十立方メートル
一立方米当り給水原価 六十八円九十三銭
一立方米当り供給原価 八十円五十銭
水道事業収益計    五千十七万一千二百三十六円
水道事業歳出計    四千百五十八万二千二百五十九円
差引         八百五十八万八千九百七十七円(純利益)
 昭和五十四年度決算
給水戸数       二千四十九戸
給水人口       七千八百七十三人
総配水量       七十八万五千六百十立方メートル
収益的収入      五千百五十五万七千三百六十九円
収益的支出      四千五百二十八万三千百六十四円
差引残高       六百二十七万四千二百五円也(純利益)
資本的収入      百六十二万三千円
資本的支出      四百七十六万七千円
差引残高       三百十四万四千円(不足)
 黒羽町は今後も住みよい生活環境を整備する一環として、町内全地区に水道を設置する計画を持ち、昭和五十六年度には、大輪地区の設置費および須賀川地区の設置調査費を予算に計上、その実現に努めている。これら両水道が布設される昭和五十八年度には本町は水道施設普及率は七十八・九パーセントとなり、給水普及率は九十三・六パーセントに達する予定である。

上水道・簡易水道配管線図

黒羽町振興計画(昭和56年度作成)
上水道計画
区分基準年次(昭和55年)目標年次(昭和60年)
総人口 A19,00019,600
計画給水人口 B10,00015,000
実給水人口 C8,92114,038
施設普及率 B/A52.678.9
給水普及率 C/B89.293.6

水道料金表
(水道課調)
昭和40.1.1からの料金昭和48.10.1より昭和53.4.1より
使用者基本水量基本料金超過
1m3当り
基本水量基本料金超過
1m3当り
基本水量基本料金超過
1m3当り
m3m3m3
家事用103703710550551075075
営業用20400401582555151,12575
官公署学校501,85037201,10055201,50075
浴場営業用1003,500351005,500551007,50075
工場用2008,000402001,1005520015,00075
臨時用1003,500351005,500551007,50075