本町は林野率七二%で山間地帯で、那珂川西部は平坦地である。町の中心は那珂川沿にある黒羽、川西の市街地である。農村部は、全域に亘り土地基盤の整備を行なう。今後は公害のない企業の導入、工場の立地と併せて、宅地の造成を計画し、土地利用の用途区分を明確にし、住生活と生産活動の調和を図る。
●施策
都市地域、農業地域、林業地域、観光レクリエーション地域の四地域毎に効率的な計画を樹立する。
●土地利用誘導対策
・土地利用規制
「町開発行為の適正に関する条例」に基づいて、行政指導を進めていく。
・土地利用計画 |
農用地 | 水面河川水路 | 道路 | 宅地 | その他 | 計 | ||||||
区分 | 田 | 畑 | 採草牧草地 | 森林 | 住宅地 | 工業用地 | その他 | ||||
面積(ha) | 2,004 | 807 | 29 | 13,780 | 268 | 142 | 311 | 17 | 0 | 1,364 | 18,722 |
比率(%) | 10.7 | 4.3 | 0.2 | 73.6 | 1.4 | 0.7 | 1.7 | 0.1 | 0 | 7.3 | 100.0 |
(固定資産概要調書による) |
●都市計画
・現状と課題
生活の都市化は年々進み、自動車の普及等は、交通の問題や駐車場の不足を来している。公園の整備、道路歩道の整備、下水道の設置、以上の施設の整備についても積極的にとりくむ必要がある。
・施策
・駐車場の整備
・公園の整備
・公共用地の取得計画 |
面積(56~60) | |
計画 | |
公共用地 | 30ha |
住宅用地 | 6ha |
工業用地 | 28ha |
計 | 64ha |
・土地施設計画 |
(単位:ha) |
区分 | 基準年次 (昭和55年) | 目標年次 (昭和60年) | |
公園 | 箇所 | 6 | 10 |
面積 | 19.8ha | 49.8ha | |
1人当り面積 | 104m2 | 254m2 | |
駐車場 | 箇所 | 4 | 6 |
面積 | 0.4ha | 2.0ha |
●水利用計画
・現状と課題
農業用水については那珂川をはじめ、武茂川、押川、松葉川、余笹川等の灌漑により農耕がなされている。川西地区は主に地下水の利用により用水の確保がなされている。生活用水は市街地区は、昭和四十年(一九六五)上水道を設け給水され現在に至っている。その後各地区に簡易水道が設けられて給水されているが、まだ水道の普及は充分でなく、今後各地区に簡易水道により給水を図らなければならない。
・施策
・水利用の合理化 ・用水の確保を重点に推進していく
・水需給計画 |
(単位:千m3) |
区分 | 基準年次 昭和55年 (A) | 目標年次(B)(昭和60年) | 伸び率 (B) (A)% | |||
需要量 | 供給量 | |||||
地下水 | 表流水 | その他 | ||||
生活用水 | 1,268 | 1,873 | 1,775 | 98 | ― | 147.7 |
工業用水 | 1,678 | 1,423 | 500 | 923 | ― | 84.8 |
農業用水 | 1,100 | 1,100 | 200 | 900 | ― | 100.0 |
計 | 4,046 | 4,396 | 2,475 | 1,921 | ― | 140.7 |
●交通通信計画
・道路橋りょう
本町道路網の国道、県道・町道は、ともに舗装率が県内平均を下回っており、道路交通量の増大の折柄、全面舗装を早急になさなければならない。なお町道は、大半が狭隘で弱小路線が多く、これらの整備強化が必要である。那珂川の黒羽―湯津上間の湯殿の架橋については、既に橋台、ピンヤも完成されており経済文化の交流の面より、その早急完成が望まれる。
・交通
・道路整備指標 |
区分 | 基準年次(昭和55年) | 目標年次(昭和60年) | ||||||||
道路延長 (m) | 改良済 (m) | 率 (%) | 舗装済 (m) | 率 (%) | 道路延長 (m) | 改良済 (m) | 率 (%) | 舗装済 (m) | 率 (%) | |
1級 | 42,157 | 15,745 | 37.3 | 19,070 | 45.2 | 42,157 | 23,800 | 56.5 | 24,000 | 56.9 |
2級 | 41,992 | 16,254 | 38.7 | 21,550 | 51.3 | 41,992 | 18,000 | 42.9 | 36,000 | 85.7 |
その他 | 135,823 | 22,988 | 16.9 | 44,424 | 32.7 | 135,823 | 26,000 | 19.1 | 85,000 | 62.6 |
町道計 | 219,972 | 54,987 | 25.0 | 85,044 | 38.7 | 219,972 | 67,800 | 30.8 | 145,000 | 65.9 |
・橋りょう整備指標 |
区分 | 基準年次(昭和55年) | 目標年次(昭和60年) | |||
箇所(所) | 延長(m) | 箇所(所) | 延長(m) | ||
橋りょう | 129 | 1,104 | 129 | 1,104 | |
内訳 | 永久橋 | 115(89.1%) | 977(88.5%) | 119(92.2%) | 995(90.1%) |
混合橋 | ―( ) | ―( ) | ―( ) | ―( ) | |
木橋 | 14(10.9%) | 127(11.5%) | 10(7.8%) | 109(9.9%) |
東野鉄道の廃止以来、バスの数路線が廃止され、現在九路線が運行されているが七路線は、赤字線維持費対象路線となっており非常に悪条件下にあるが、住民の足である路線確保のため、廃止は阻止しなければならない。
・通信施策
既に農集電話は個人電話に切り替えられ、急速に普及率が高まった。普及率は世帯当り一、〇八台となっている。本町は山間地であるため、テレビの難視地域が多くこれの解消が急務である。
●施策
・道路橋りよう整備・国県道の整備・国県道への昇格実現について・通信施設の整備・交通機関の整備、以上五点の実現を図っていく。
●防災計画
・現況と課題
昭和五十二年(一九七七)常備消防設置に伴い、消防団の統合新編成を計画したがなかなか推進されない現況にあるので四分団二十二部編成の目標に、向って合理化を推進する必要がある。
●施策
・消防防火体制の強化・消防防災施設の整備計画を進めていく。
・消防施設整備計画 |
区分 | 基準年次 (55年) | 目標年次 (60年) | 計画期間 整備数 |
消防ポンプ自動車 | 14 | 15 | 1 |
小型動力ポンプ搭載車 | 13 | 7 | △6 |
消火栓 | 98 | 108 | 10 |
防火貯水槽 | 32 | 47 | 15 |
広域消防 | 2 | 2 | 0 |
黒羽分署 | 1 | 1 | 0 |
●交通安全計画
・現況と課題
車輌の激増により、交通事故が町全般に発生しているので、交通規制の合理化、道路使用の適正化を推進する。特に通学路の安全施設の強化を図り事故防止に努めている。
●施策
・交通安全施設の整備・交通安全思想の普及・交通事故被害者の救済、救急業務体制の整備の四点を重点的に推進する。
・交通安全施設整備計画 |
区分 | 単位 | 基準年次 (昭和55年) | 目標年次 (昭和60年) |
交差点改良 | 箇所 | 0 | 0 |
横断歩道橋 | 〃 | 0 | 0 |
歩道 | m | 0 | 800 |
防護橋 | m | 1,522 | 2,700 |
通路照明 | 灯 | 15 | 20 |
道路反射鏡 | 本 | 176 | 240 |
道路標識 | 〃 | 74 | 100 |
視線誘導標 | 〃 | 440 | 1,000 |
区画線 | m | 0 | 0 |
交通公園 | 箇所 | 2 | 2 |
子供の遊び場 | 〃 | 25 | 30 |
交通安全教具・教材 | 式 | 5 | 8 |