○黒羽神社(通称招魂社)

882 ~ 882
 鎮座地 黒羽町大字黒羽田町四九三(大宿(だいじゅく))
 祭神 黒羽藩士高橋亘理長雄以下三十三人の霊、および私祭神池沢治左衛門貞友以下十二人の霊を合祀(明治十一年)。明治二十七八年戦役および明治三十七八年戦役の戦死者の霊を加えて祀る。合計百五十柱の霊。
 祭日 十月十三日(戊辰戦役凱旋の日)
 沿革 明治十一年(一八七八)十月、黒羽藩知事従五位大関増勤および同旧藩士一同が協力して創建した。慶応戊辰の役の戦死者の霊を祀った神社であって、官祭黒羽招魂社と称した。
 その後、日清、日露両役の戦死者の霊を合祀し、昭和十四年四月、省令に基き黒羽護国神社と改称し、同二十二年黒羽彰徳神社と改称した。
 建造物 本社(間口一間 奥行五尺) 拝殿(間口三間 奥行二間) 社務所(間口五間 奥行二間) 東屋 石鳥居 燈籠 水盤
 拝殿内には太政大臣三条実美の揮毫「黒羽招魂社」および、陸軍中将兼陸軍卿山県有朋書の「振天声」の扁額二を掲げ、内殿正面には、陸軍大将二品親王熾仁染筆「気壮山河」の額面がある。
境内 五六九坪
 十数基の碑塔が建てられている。
常夜燈は円形の石造。高さ一二メートル余。有志の寄附金一千円で、明治十一年竣工した。
 益子信明、高橋亘理、三田地山、興野市左衛門、鈴木為蝶軒、那須均の碑。岸良雄歌碑、大関増裕像、石川寒厳筆塚等がある。
 宮司 小泉忠治