鎮座地 黒羽町大字片田一〇六五(宮本)
祭神 大己貴命 少彦名命
祭日 四月一日
沿革 社伝によれば、本社は文治元年(一一八五)三月の創建である。黒羽藩主大関氏代々崇敬して除地七石二斗三升を寄進。
『創垂可継』の封域郷村誌には
「山田温泉神主斎藤大和、社は文治年中の造営と言い伝う。
天文十三年(一五四四)甲辰二月十八日宗増公山田にて御逝去御寿八十二歳。其後木像を作りい社の側に安置奉りし処、護国院殿御隠居の後、川上嘉蔵へ命じ給い御厨子を作らせ給い其の内に安置奉る。其の文に
大関美作守丹治宗増公入道沙弥道円様御厨子依御隠居能登守増興公仰御造営出来奉る御影安置者也
明和四丁亥年十一月十八日川上嘉蔵朝予
錦御戸張 延宝五辛丑年
本源院殿 御奉納
二王 享保五年十一月廿七日
護国院殿 御奉納
宝物三品
神鏡一面 石玉一つ 太刀一振り
銘家己作り
享和十年己二月廿八日賊のために宝物三品は失いぬ」
明治二十年火災に罹り、本社殿、厨子等焼失したが、木像は現存し社内に安置してある。
建造物
本殿 間口三尺一寸 奥行二尺七寸
幣殿 間口一間 奥行一間 一坪
拝殿 間口三間三尺 奥行二間三尺 八坪半
鳥居 一基 神明造、木材
灯籠 二基、石材
境内 四二二坪 境内に古墳があり、社はその上に建てられてある。
宮司 和知美彦