○八雲神社

884 ~ 885
 鎮座地黒羽町大字黒羽田町五〇二
 祭神 素盞鳴命(すさのおのみこと)・田心姫命
 祭日 七月二十日 二月二十一日(春祭)十一月二十八日(秋祭)
 沿革 創建の年代は不詳。本社は慶長五年(一六〇〇)まで大宿にあったのを、現位地(当時は阿久津村と称した)に移した。宝永二年(一七〇五)に大修理が行なわれた。
 素盞鳴命を祀った社を八雲神社と称するのは、命が出雲国簸川(ひのかわ)上に八岐の蛇(やまたのおろち)を退治した後、稲田媛を娶った。その時の歌
  八雲(やくも)たつ 出雲八重垣(やえがき) つまごみに
  八重垣つくる 其の八重垣を
 と詠んだ中の八雲から出たのである。
 なお、この神社のお祭を天王祭と称するのは、命が新羅国に渡って、牛頭方(ごずほう)という所におったので、牛頭天王(ごずてんのう)と申したからだと伝えられている。
 建造物
 本殿 流れ造木羽葺、間口四尺 奥行六尺
 幣殿 流れ造トタン葺赤ボカシ塗、間口二間
 奥行二間三尺
 拝殿 入母屋造トタン葺赤ボカシ塗、間口五尺 奥行二間三尺
 社務所 平屋造トタン葺黒塗、間口三間 奥行五間
 神庫 土蔵造トタン葺、間口二間 奥行二間一尺
 社標 一基、高さ八尺、花崗石材
 鳥居 二基 神明造、花崗石材、芦野石材
 灯籠 八基、芦野石材
 境内 五六二坪
 宮司 小泉忠治