○飯縄(いいつな)神社(通称いづなさん)

885 ~ 886
 鎮座地 黒羽町大字前田一七八
 祭神 豊受姫命(とようけのひめのみこと)、稲倉魂命(うがのみたまのみこと)、級長津彦命(しなつひこのみこと)
 祭日 五月七日
 沿革 文明三年(一四七一)、那須修理大夫の勧請と伝えられる。
 豊受姫命は、伊弉諾、伊弉冊二神の御子である和久産巣日神の御子。伊勢の宇治山田市にある豊受太神宮に祀られてある。食物を司る神である。
 稲倉魂命は、食物を司る神。京都市伏見区深草にある伏見稲荷大社(全国に約四万あるといわれる稲荷神社の総本社)は、稲倉魂神を祭神としている。
 級長津彦命は、風の神で、伊弉諾、伊弉冊二神の御子
 飯縄神社は前田字飯縄山に祀ってあったが、昭和十年(一九三五)現在地に遷した。
 建造物
 本殿 流れ総欅造木羽葺、間口四尺 奥行五尺
 拝殿 入母屋造トタン葺、間口三間 奥行二間六坪
 雨覆 間口二間 奥行二間三尺
 鳥居 一基 神明造、芦野石材
 狛犬 一対、芦野石材
 灯籠 四基、芦野石材
 社標 一基、芦野石材
 境内 五〇八坪
 宮司 小泉忠治