○鹿島神社

887 ~ 887
 鎮座地 黒羽町大字八塩四五六(北山)
 祭神 武甕槌命(たけみがつちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)
 祭日 十月十九日
 沿革 延宝六年九月大関家において鹿島神社を勧請し社禄を献納したという。八塩の中央に位し往昔は武人崇拝の社であった。
 「武甕槌」の「武」は武勇の義で、「甕槌」は当て字。「厳之霊(いかつち)」の義で、いかめしく威儀あるさまの意味である。
 「経津主」の「経津」は断(た)つ声(こえ)即ち物を断ち切る音の義で、「主」はその徳の所有者の意味である。
 二神とも、高天原より中つ国に天下って、出雲の大国主命を従わせた神である。古より武勇の神、戦の神として崇敬された。常陸の鹿島に鎮座するので、鹿島神社と称する。この社から分祀した神社、あるいはこの二神を祭神とする神社は、鹿島神社と称している。
 建造物
 本殿 流れ造木羽葺、間口二尺 奥行四尺
 幣殿 トタン葺、間口六尺 奥行一二尺
 拝殿 入母屋造トタン葺、赤銅色塗
 鳥居 一基 神明造、芦野石
 灯籠 二基
 境内 二一一坪
 宮司 小泉忠治