○三島神社

892 ~ 892
 鎮座地 黒羽町大字寒井一六四三(大野室)
 祭神 大己貴神、少彦名神、大山祗神
 祭日 四月八日
 沿革 境内に建ててある「三島神社改築記念碑」(蓮実長撰文)によれば、藤原房磨が大同二年(八〇七)四月に創建し、三島明神と称して崇敬した。房磨は僧道鏡と好く、中納言まで進んだが、道鏡失脚とともに斥けられた。宝亀二年(七七一)に下野に道鏡を訪い、住所を那珂川畔に求めた。(大野室)
 房磨ある日、那珂川に釣して神体(薬師如来像)を得た。これを祀ったのが三島明神である。(神仏混淆)
 文政二年(一八一九)二月、藩主大関増業は廿石を寄せた。なお歴代藩主奉納の扁額高増奉納の鰐口等がある。明治維新後社名を三島神社と改めた。
 建造物
 本殿 神明造銅板葺、間口二・五間 奥行二間 五坪
 幣殿 トタン葺赤塗、間口一・五間 奥行二間 四・五坪
 拝殿 トタン葺赤塗、間口四・五間 奥行三間 一三・五坪
 社務所 トタン葺、間口六・五間 奥行四間 二六・七五坪
 鳥居 一基 神明造、芦野石材
 灯籠 三基、自然石材
 境内 四八〇・六九坪
 宮司 大野房磨
 町指定の文化財天然記念物イチョウ一本がある。目通り周囲六・四五メートル。高さ三〇メートル。樹齢約四百年。