二 竜念寺

904 ~ 904
 名称 青木山阿弥陀院竜念寺(あおきさんあみだいんりゅうねんじ)
 宗派 浄土真宗本願寺派
 所在地 黒羽町大字中野内一〇七一
 沿革 寺伝によれば室町時代初期に、那須高尾(両郷村)の領主青木三河守義勝と、関係深かった竜念坊が、青木古城の東北の地に一宇を建立し、本尊阿弥陀如来を安置した。そうしてこの地域の鎮座仏として尊崇したのであるが、不幸にして火災に罹り堂宇が焼失したので、青木古城の南麓に堂を建立、災厄を免れた阿弥陀仏像を安置したという。
 その後二度火災に罹るなどして、寺運に盛衰はあったが、第十一世祐海法印(甲斐国真木善福寺)が本山本願寺より来って法燈を掲げ、更に第十五世慈善の代に法燈を輝かし、現在にいたっている。
 建造物 本堂(昭和二十六年秋建築)、庫裡
 本尊仏 木造阿弥陀如来立像(高さ二尺)室町時代初期の、仏師三代湛慶作と伝えられる。
 寺宝 蓮如上人書掛軸(「南無阿弥陀佛」の六字の書)
 住職 青木義善