七 大日堂

913 ~ 913
 黒羽町大字久野又にある。正保四年(一六四七)の創立。仏師春花の作と伝えられる大日如来像を安置する。大日如来は「原名をマハーバイローチャナ(摩詞毘盧舎那(まかびるしゃな))といい、大光明遍照・大日遍照・遍一切処・遍照などと訳される。密教の教主で、宇宙の真実相を仏格化した根本仏で、いっさいの諸仏諸菩薩が、すべてここから出生する最高の理智体とされる。その智徳の面を示したのが金剛界大日如来であり、理徳の面を示したのを胎蔵界大日如来という」(『現代教養百科事典宗教』より)