十 白旗不動尊堂

914 ~ 914
 黒羽町大字前田郭内にある。もと帰一寺の本尊であった白旗不動尊像を安置している。この不動明王像は、明治維新前帰一寺は焼失したが、さいわいに災厄を免れた。坐像で、高さ七八センチメートル、肩幅四六センチメートル寄木の漆仕上げ、眼は水晶である。作者は不明、室町時代のものと推定される。
 大正九年(一九二〇)五月、郭内の佐野秀夫、渡辺孝両氏の発起により、帰一寺跡に御堂を建て安置した。