アカガシの規模は、平均周囲三メートル、最も高いもので二八メートル、枝張り東西二六メートル、南北二一メートル、推定樹齢四百年。アカガシは本州中部以南山地に多い常緑高木で、その名は材の色に基づいたもので、別名アオガシとか、オオバガシと呼ばれているが、このような大木の群生はめづらしい。
スギは最も大きいもので周囲三メートルである。湯泉神社は湧泉の意義で今もこの近くに清水の湧き出すところがあり、雲巌寺の仏応禅師の生家、同地礒氏等先人が住みついたところで、湯泉神社は延喜三年(九〇三)礒豊為がその氏神として創建し、鬼一大明神と称したが応安四年(一三七一)湯泉大明神と改め大豆田村七戸の氏神とし、享保四年に大豆田の総鎮守となったと言われる。この社叢は「湯泉さんの森」として親しまれている。