目次
/
第三編 拾遺
/
第二章 文化財
/
二 文化財の説明
30 不動明王尊像
925 ~ 925
この像は、像高七八センチメートル、肩幅四六センチメートル、寄木うるし仕上げ、眼が水晶の坐像である。肉太の鼻は地方的特色があり「汗かき阿弥陀」などにも見られるところである。裳および背の一部に土文が残っているのが注目される。作者は不明であるが室町時代の作と考えられる。
この不動尊は、白旗山帰一寺の本尊仏であったが、廃寺の折、堂宇を帰一寺跡に建立し安置した。