目次
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第三編 拾遺
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第二章 文化財
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二 文化財の説明
31 銅製鰐口
925 ~ 925
この鰐口は、青木地内阿弥陀堂に懸垂されたもので、直径二〇センチメートル、厚さ八センチメートル、重量一・八四キログラム銘帯には不分明な文字もみられ次の如く刻名されている。
表面 為二世大願悉地成就平等利益
于時 天正十一年癸未三月吉日
裏面 奉願□鰐口於青木弥陀御宝前所刻
本願別当□覚寄賢敬白
表面には擦あとが見られ、多くの向拝に使われたことがうかがえる。
現在の阿弥陀堂は、後に縮少され二間四面の粗末な堂であるが、残る基礎石から、以前は三間四面と見られる。なお棟札には、「大旦那大関伊豫守様金子弐分寄進也」とある。
銅製鰐口