大宮温泉神社の例祭(四月十五日)に奉納され、現在も保存会にて継承されている。獅子舞は太々神楽と共に天正のころ黒羽城構築等の地鎮の儀式からはじまったと伝えられている。社前に馬場があり、例祭に大関侯参拝の折神前において氏子若者によって獅子舞が奉納され、流鏑馬(ヤブサメ)を行なった。現在は、ヤブサメは廃止されたが、氏子の安全と五穀豊穣を祈って、獅子舞と神楽が奉納されている。獅子舞の構成は囃子方五人、牡丹の花をかざした箱を頭上にのせ、四方にからくさ模様の布をさげ顔を覆い、笛とササラを用い囃す。この中で雌獅子一、雄獅子二が腹部におさめた小太鼓を打ちならしながら舞う。
温泉神社獅子舞