目通り 五メートル
樹高 二〇メートル
枝張り 東西 二四メートル 南北 一九メートル
このヤマザクラは大字寺宿、入小滝の「とのうち」とよんでいる佐藤家の墓地に植栽されてある。根元に腐食のきざしがみられるが、樹枝が墓地を覆ってこれを守護している姿は美しい。下枝二つは東と南に低く這うように延び、その先端は切り落してある。上部の三枝はそれぞれ直立し樹勢も旺盛である。樹齢は不明であるが同所の墓碑銘に延宝の年号がみられることを併せて推定しても、約三〇〇年を越える老桜とみられる。
45 入小滝のヤマザクラ