作者は不明であるが、彫刻様式は白川か二本松辺の彫刻師の作と思われ、製作年代は二〇〇年から二五〇年のものと思考されている。間口一・八四メートル、奥行二・七三メートル棟高三・六五メートル、総高三・八五メートル、間口が広いので落ちついた感じを与えている。
二重御拝造りで、御拝柱左右巻龍(昇り龍、下り龍)、正面欄間は獅子に牡丹の図柄にて懸魚は波に魚龍を配し、前面鬼板は飛龍の彫刻、上段の鬼板には龍王を彫り、裏面の懸魚には波に亀と蛇を配した面白い彫刻である。又後輪の台車は古い時代の形式のものを使用しており貴重なものである。この屋台は八雲神社の氏子である黒羽田町が製作したと思われる。