雄木 雌木
目通り周囲 三・二〇メートル 二・六五メートル
枝張り(東西)約一九・〇〇メートル 一一・〇〇メートル
(南北)約二〇・〇〇メートル 一三・〇〇メートル
この大イチョウは大塩鼻取地蔵堂の安置してある高燥の丘陵端の境内、参道石階段頂上部附近に、階段を挾んで雄木と雌木各一本が寄り合うように植樹されている。
樹高は雄木、雌木とも約二〇メートル程で雄木は雌木より大樹で樹勢もよい。主幹はやや傾き高さ三メートルのところで分枝し枝張りも良く樹勢は旺盛である。雌木も主幹は仰きを見せ、分枝の状況も雄木とほぼ同じで、枝は東南の方向に強く張り出している。樹勢は雄木に比してやや衰えをみせている。
両樹とも推定樹齢は約三〇〇年程である。
この地蔵は「鼻取地蔵」と言い地蔵尊の化身が里人の代かきを手伝ったという伝承があり、雄木にチチと呼ばれる気根があることから子育ての信仰があり、境内にこれに係る野仏なども安置してある。地蔵信仰地にふさわしい双樹である。
引用文献 黒羽町の文化財
広報くろばね