① 大字須賀川字要害 ② 要害(ゆうげい)明神砦 ③ 山林 ④やや良、部分壊 ⑤ 佐竹義重と伝う ⑥ 室町末期 ⑦ -
八溝山中を南流する押川沿いの丘陵上にある小山城である。館のあるところは標高三六六メートルの山上で、麓の根岸(城下のまち)との比高は六〇メートル余もある。急崖で後背地は山続きで奥が深い。麓を古道が通じていて軍事上重要なところに立地している城砦である。郭は約五〇アール位、堀と土塁がみられる。常陸の佐竹義重が那須氏の侵攻に備えて築いた小砦という。又那須氏が佐竹の侵攻を防ぐための出城との説もある。天険の城砦で根岸に里の城があり、ここは詰の城であろうとみられる。