露岩がみられる竜蓋山にある砦で自然の要害である。築城者、築城時期は不詳である。
　伝説によると竜崖丸という八溝岩岳丸の残党がここに拠ったという。かつて田沢に鉄砲水あり旧畑が流された被害あり、今でも押し流された土石が堆積している箇所があるという。里人は竜神の怒りで洪水になったと竜のすみかに蓋をして荒神にならないようにしたという。これが竜蓋山の「竜蓋」の名のおこりであると言う。思うに「竜蓋」は「要害」がなまったものであろう。