18 館野御前要害跡

959 ~ 959
① 大字北滝字若林  ② 館野御前  ③ 山林  ④ やや良

⑤ 館野宝賢と伝う  ⑥ 不詳  ⑦ 那須絹の伝承地

 館野御前要害は那珂川左岸の段丘の東側につらなる八溝山系のうち御亭山塊の支脈が丘陵性をなす山腹近くに立地している。館のある位置は標高二二〇メートルのところにある小山城である。河岸段丘上の沖積地からの比高は約六〇メートルほどである。城下の集落は根岸で、宮本には温泉神社がある。郭は三〇アールほどの広さである。麓から一〇〇メートルほど山に入った、やや平らな台地状のところにある館跡は二つの段になっている。門口、一つ身〈積〉山、出外れなどとむかしの館跡らしい呼名が残っている。御亭の館野宝賢についての伝説(那須絹にまつわるもの)あり麓の銭室塚古墳は館野宝賢とする説が伝わっているが詳でない。