(六) 犬追物の跡

969 ~ 969
『ほそ道』本文に「一日郊外に逍遥して、犬追物の跡を一見し、」とある。
 御山台の犬追馬場の跡は開田のためすっかりその姿を消滅している。馬場の規模は幅二十二メートル、長さ約五百メートル程とみられる。(地元の古老の記憶による実測の結果)
『わがふるさと』には「東西約八間、南北百八十間にわたって土塁が残っている。土が崩れてかたばかりの土塁になっている。」とある。
 この犬追馬場は桝取(ますとり)(奥沢氏居館)に付属した馬場とみられる。(犬追馬場に隣接して後代に居館を構えたとする説もある。)

奥沢館跡・犬追馬場跡見取図