10、盆踊り唄

1023 ~ 1024
 〽 ことしゃ豊年だよ 穂に穂が咲いて
   みちの小草に 米がなる

      (注)田植唄にも用いられる。
 
 〽 そこに立ってる奴(やつ) 八溝山のほろすけ
   いわれてくやしけりゃ チョイト 出て踊れ
 
 〽 そろたそろたよ おどりこがそろた
   稲の出穂より よくそろ(っ)た
 
 〽 月の出あいと 約束したに
   月ははや出て 森のかげ
 〽 おどりおどるなら 品(しな)よくおどれ
   品のよいこを 嫁にとる
 
 〽 盆の十六日 おどらぬやつは
   猫かしゃくしか 花嫁か
 
 〽 盆の十六日 踊らぬ奴は
   木仏 金仏 石仏
 
 〽 うたいなされよ おうたいなされ
   唄で器量は さがりゃせぬ
 
 〽 なんだ太郎八 豆腐は豆だ
   あやめ団子(だんご)は 米の粉
 
 〽 親の意見を 俵につめて
   肩で背負えば 荷が重い
 
 〽 親の意見と なすびの花は
   千に一つの 無駄がない
 
 〽 鮎(あゆ)は瀬につく 木に蝉(せみ)がつく
   わたしゃあなたの 胸につく
 
 〽 なにをくよくよ 川端柳
   水の流れを 見てくらす
 
 〽 小栗判官 照手の姫は
   つまのためとて 車ひく
 
 〽 馬鍬の取柄サ お手打かけて
   ヤレ来年御座れ オヤ田の神