3、御亭谷音頭

1026 ~ 1027
     (詩・曲  大場信雄)
 一、みやまナ 鴬 霞に啼けば
   桜 つつじの 綾錦
   たれが 織ったか 綾姫(あやひめ)さまか
   嬉し御亭谷の 春姿
   ソレ そよろ吹け吹け そよ風こ風
      吹けば気が浮く 身も勇む

 二、むすめナ 年頃 嫁入り頃は
   一度おいでな 御亭谷山
   お針上手に 良い縁出来て
   綾織(あやおり)さまの あらたかさ
   ソレ さあさ気軽に 東野のバスも
      表参道に きて停る

 三、着せてナ 楽しや 緑の衣裳
   可愛いがる手に 色を増す
   家にゃ子宝 山、木の宝
   まめな手塩で よく育つ
   ソレ ぐんと伸びろよ 杉、松、桧
      伸びりゃふえます 郷(さと)の富

 四、御亭谷(こてや)ナ 時雨れて 那珂川晴れて
   あいの日暮に 虹が立つ
   虹の橋なら 色よくかかれ
   なぜにかからぬ わが思い
   村の平和の 和が伸びる
   ソレ シャンと手拍手 シャシャンとうって
      郷土繁昌の この音頭
   ソレ さんさ時雨は 綾姫さまの
      悲し想いの 泪雨

 五、詣いろナ「恋人 観音」さまえ
   想うお方と 添えるよに
   主に逢いたき お顔がみたき
   それで北滝 願かけに
   ソレ そっと結んだ こよりの紐を
      晴れて解く日の くるように

 六、汗はナ 白金 お山にゃ黄金
   空にゃ雁金 月に啼く
   御亭谷音頭の 踊りの輪から