二、黒羽町森林組合

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  黒羽町内には、黒羽町森林組合、黒羽町須賀川森林組合、両郷森林組合の三つがあり、昭和十六年(一九四一)頃に追補責任森林組合として発足した。昭和二十七年(一九五二)三月森林組合法に基づいて組合の組織を変更した。発足以来四十年役員・組合員の献身的努力によって大きな成果をあげ今日を迎えた。

黒羽町森林組合
(元須賀川森林組合)

 町内の森林面積は一万一千四十六ヘクタールで、全面積の五十九パーセントを占め、古くから林業がさかんで、八溝スギ・ヒノキ等の優良材が生産されている。
 近年林業経営形態も変わり、また森林総合整備事業など、森林組合の果す役割が、重要な課題となってきた。
 三組合の合併計画は、かねてから進められてきたが、昭和五十三年(一九七八)四月、黒羽町森林組合合併推進協議会が設立された。合併の目的は、農山村の振興と林業の近代化を図るため、黒羽町内三森林組合が合併し、経営基盤の拡大、執行体制の強化、及び協業設備の充実等により、協業と林業生産性の向上を推進し、組合員の経済的地位の向上を図ることである。しばしば会合が開かれ、合併に関する諸問題が審議され、時代に対応できる森林組合の発足を柱に、検討協議の結果、三森林組合を合併し、昭和五十七年(一九八二)一月一日を期して、新設合併森林組合を発足させる事になった。
 この結果、新設合併による新組合設立については、まず三森林組合長による、合併予備契約書の交換を行う事になり、昭和五十六年(一九八一)十月二十四日、後藤町長立合のもとに終了した。予備契約書には、新設組合の基本となるべき事項が記載されており、同年十一月十日、黒羽・須賀川・両郷の三森林組合の合併総会で承認され、本契約となった。
 これによって新しい黒羽町森林組合が誕生する事になるのである。本事務所は、黒羽町大字須佐木一四九番地七(元須賀川森林組合事務所)におき、黒羽と両郷の森林組合は、各出張所となり、それぞれ今までの組合事務所を出張所事務所とする事にきまった。
 黒羽町森林組合は、森林面積九千四百九十ヘクタール、組合員数一千三百三十人となった。
 正式発足するまでの、諸業務を処理するため、さきの臨時総会で、それぞれの組合から四人づつ選任された新組合設立委員による委員会が、十一月十三日開催された。委員の任務は、新組合の定款の作成、組合財産の公示など法的手続と、役員の人選などである。
 設立委員会の構成は次の通りである
  設立委員長  須藤義顕
  設立副委員長 斉藤政次
  同      蓮実武雄
  設立委員
   菊池一郎 佐藤義実 菊池忠 斉藤一郎
   石川道広 斎藤辰寿 益子津義 滝田義典
   伊藤正二
今後新組合の飛躍的発展が期待される。

黒羽町森林組合黒羽出張所


黒羽町森林組合両郷出張所