(四) 北野上

1092 ~ 1092
 北野上(きたのがみ)は大部分が山地であるが、浸食地形が美事に発達した所である。河川の蛇行、峡谷、河岸段丘など模式的なものがある。
 深く浸食された地形は集落名にうかがうことができる。野上、塩畑、大塩、高戸屋などがそれである。
 主な河川は、野上川と松葉川で、那珂川の支流である。前者は東西性、後者は南北性である。
 集落はこの流域に発達している。主なものを例示する。
 中山、塩の草、塩畑、尻高田、清水内、松木内、上の台、大塩、高戸屋、二渡り、愛吉、田沢、川の倉、吹上、恩地、塩坪、兵庫山などである。
 また小字名には、前原・中島・西ノ宮・田中・塩坪・堀ノ下・仲ノ坪・松ノ本・塚越・六斗蒔・堂前・温泉山・林口・池の入・東坪・山王下・高戸屋・町井沢・片峯・下原・後田・作事・後平・山ノ田・二渡り・愛吉・天神前・浅香内・鉢木・町田・上ノ台・松ノ下・吹上・寅助・滝ノ沢・寺沢・宿平・恩地・田中内・田沢・塚木・清水内・岡ノ台・石坪・尻高田入・塩畑・井戸入・塩ノ草・石鉢・中山・愛吉入・兵庫山などがある。