(四) 寺宿

1100 ~ 1100
 寺宿(てらじゅく)は前松葉川流域に開けたところで、『両郷(りょうごう)』のうち『前郷(まえごう)』(木佐美・寺宿・大久保、久野又)と呼ばれるところにある。
 ここは新田入沢、イヤイヤ沢、中沢、ムツ沢などの枝(し)流をもつ前松葉川上流が、母なる八溝山地を刻む山里である。
 『イヤイヤ沢』の『イヤ』(祖谷)は高位置にある谷沢の意であり、『ムツ』は道の奥の意であろう。
 主な集落に入小滝、中郷、寺宿などがある。寺宿の名は『光厳寺』のある集落の意とみられている。
 字名に東川添、道西添、堀添、五本松、小滝前、入小滝、大石田等がある。主な旧地名に、梅木平、阿久津後、梅木下、久保臼道上、寝棺、屋敷後、川向、屋敷脇、屋敷向、屋敷前、久田、屋敷下、久保田、向坂、五郎渡土、清水、久保坂下、上〓下前、八幡脇、天神山、丁木戸フ子、門田、道東、馬場沢、堂坂入境、イケ沢口、馬場下、西原馬場道下、十王堂後、道西添、馬場、札場、大沢、宮前、仮名屋西町、道ノ西、北門前、蔵ノ下、仏殿通、風呂屋敷、正光庵屋敷、蛭田沢、長久保下、沢口、山之根、上簾、石倉町、榎木町、小簾、三斗蒔、川畑、河原田、御社前、田中前、竹後、榎木田、仲田、前之内前、戸丸、前田、葉師堂平、上之山、葉師前、道ノ上、反畑北沢、川岸、広前、柿木平、一口坂、途中口、萩ノ沢、猫ノ平、道ノ上、柳下、畑ヶ田、石下、八斗蒔、堂ノ前、吉作、仏坊、茎の舟、仲ノ沢、光ヶ平、大明、河原組、大石田などがある。