(六) 大久保

1101 ~ 1101
 大久保(おおくぼ)は八溝山地内の前松葉流域に開けた里で、両郷のうちでも『前郷』と呼ばれる所にある。
 集落の名は山間のかなり広い洪涵地で恰も窪(くぼ)地のようなので、大久保(くぼ)と呼ばれたという。
 大久保の字名には、東山、東山添、川添、道添、堀添、西山添、西山があり、呼称のし方に一つの纒まりがみられる。
 文久三年(一八六三)頃の旧字名には、〓後、八升蒔、五郎後戸、塚田、古婦戸内、屋敷脇、大久保前、川向、中川原、下川原、八斗蒔、清水田、鬮免、川原、不動後、堂の南、四斗蒔、前田、小方、岩下、屋敷前、川端、八作、木ノ下、渡辺、東町、中町、西町、沢目、寺田、二升蒔、道端、屋敷下、堂ノ瀬戸、関ノ上、屋敷ノ後、屋敷ノ内、川原田、広畠、麦田、田中、堂ノ前、高倉、橋場、過羅田、向田、堀添、三斗蒔、柚木後、蛭畑、道添、久保臼前、古屋敷、上護倫、広畠、堂坂前、日照田、与六内、松木平、石倉、大泥田、山田内前、二ツ堂前、古堂明前、中屋前、梨木沢、道ノ上、梨木田、南沢、古堂明、山田内、大木ヶ沢、沢、森ノ前、沢入、馬場沢、仁田ノ目、向山、山神堂、浅畑、久畑、湯台作、那良戸口、大沢口、獄門平、小沢上がある。