秋も深まり、初冬ともなれば大陸の高気圧が強まり、時々、北西の季節風が吹き出す。寒いのは、一、二両月がもっともきびしく、極寒氷点下八度位になる日もあり、そして、この頃に降雪もあるが、積雪量は少なく乾燥した日が続く。
昔から那須野が原の空(から)っ風と名物にうたわれてきた季節風は、毎年、晩秋から早春にかけて黄塵をあげて荒れ狂い、作物や住居に被害を与えてきた。このため住居には、屋敷森を植え、これに対処してきた。立春頃から寒暖がくりかえされて春になっていく。
四 冬(十二月~二月)の天気