目次
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第一編 自然
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第三章 気象
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第二節 気象現象
六 雷雨
13 ~ 13
雷雨は、春の寒冷前線の南下に伴うものに始まり、夏の熱雷を最多として、秋の前線南下に伴うもので終る。栃木県における雷発生分布は、第七図に示すように、北部、西部の山沿いに多い。大田原では年間二〇日あり、七、八月頃は特に多く、高原、那須岳方面から南東進してくるものがほとんどである。五、六月は、寒冷前線の通過による雷雨に伴って雹が降ることもある。雹は真夏には少ない。山岳地帯に発生した雷雲は、平野に移動しながら発達し、雷雲の最も勢力が強まる平野部に降雹が多い。
第7図 雷の経路と雹害の起り易い地域