ボウズハゼ

19 ~ 21
南方系の魚で本州では、那珂川が北限とされている貴重なハゼである。
 全長約一〇センチメートル位まで成長し、体色は黒褐色の濃い色であり、体形は頭部と尾部までが同じ太さの棒状を呈する。石の下に産卵された卵は、約一三度~二八度の水温で一〇日で孵化する。孵化した稚魚は海へ下り(降海しない個体もある。これらは断崖下のわれ目にもぐり越冬する。)翌年、約三センチメートルに成長すると、再び川へ上り藻類を主食として二年で親魚となる。

6.ボウズハゼ 加藤仁