七、昆虫類

22 ~ 24
 子どもたちに人気のある無脊椎動物である。はねのある昆虫類が出現したのは、今から三億二千万年前の古生代・石炭紀からといわれる。これは、人類の出現(百万年前)よりはるか遠い昔のことであった。
 この長い歴史をもつ昆虫は、他の生物や自然環境と深いかかわり合いをもちながら進化し続けて今日に至った。現在、地球上で生活している昆虫の種類は、世界じゅうで五〇万種から、一〇〇万種の間ぐらいいるだろうといわれている。

23.キボシカミキリ 加藤仁

 次にあげる種は、限られた期間の調査結果にもとづくもので、当村の昆虫類生息傾向を示す一断片にすぎないものである。
 調査年月日及び時刻
  昭和五三年(一九七八)六月二〇日(晴) 午後二時~六時
 場所
  那珂川沿岸の野島河原付近
   タテハチョウ科
     キタテハ
     コミスジ
   ジャノメチョウ科
     クロヒカゲ
   ヒシバッタ科
     ヒシバッタ
   コオロギ科
     シバスズ
   コメツキムシ科
   シジミチョウ科
     ルリシジミ
   シロチョウ科
     モンシロチョウ
   カノコガ科
     カノコガ
     ミズギワコメツキ
   ゾウムシ科
     カツオゾウムシ
   ハムシ科
     ホタルハムシ
     ヨモギハムシ

24.ウリハムシの越冬 加藤仁

   カメムシ科
     ナガメ

ナガメ
体長8~9mm ダイコンの害虫

     フタテンカメムシ
   ヒラタアブ科
     マメヒラタアブ
   コガネムシ科
     コガネムシ
   カワトンボ科
     ハグロトンボ
  旧砂利プラント・二升田入口付近
   シジミチョウ科
     アカシジミ
   ツリアブ科
     ビロウドツリアブ
   ジャノメチョウ科
     ウラナミジャノメ
   セセリチョウ科
     イチモンジセセリ
   オトシブミ科
     チョッキリ
   コメツキムシ科
     アカアシクシ
     コメツキ
   ハムシ科
     ジンガサハムシ
   ムシヒキアブ科
     ムシヒキアブ
   ミズアブ科
     コウカアブ
   トンボ科
     ノシメトンボ
     ハラビロトンボ
   アオイトンボ科
     ホソミオツネントンボ(成虫越冬)

ホソミオツネントンボ
  腹長30mm内外
  後翅長 22mm内外


25.アオイトトンボ 加藤仁


26.ナツアカネ 加藤仁

   ヘビトンボ科
     ヘビトンボ
  旧砂利プラント入口湿地帯付近
   コガネムシ科
     サクラコガネ
     セマダラコガネ
     マメコガネ
   ハムシ科
     カミナリハムシ
   スズメバチ科
     トックリバチ
   カワトンボ科
     アオハダトンボ
   トンボ科
     ハラビロトンボ
   ミツバチ科
     クロマルハナバチ
   オニヤンマ科
     オニヤンマ

27.アブラゼミの羽化 加藤仁


28.ウンカの羽化 木下広衛
(西那須野町)

参考文献
  とちぎの自然 動物のはなし     栃木県
  とちぎの自然 魚類編        栃木県
  栃木県の動物と植物         下野新聞社
  「アニマ」   六三号       平凡社
  原色日本昆虫図鑑          保育社
  昆虫の図鑑             小学館
  昆虫(くらしとなかま)       文研出版