目次
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第一編 自然
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第四章 動物と植物
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第二節 植物
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二、当村にみられる珍しい植物
コモチシダ(シダ植物)
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シダ類とは、花の咲かない、果実のできない、胞子によって繁殖する植物の総称である。ワラビ・ゼンマイなどは、食用としてなじみ深いものである。
コモチシダは、暖地性、海岸性のシダで、海岸近くの日当りのよいがけなどにふつうに生えるが、本県内には、矢板市、足利市、大田原市と本村の四地域の特定な環境にしか自生していない。その一つが蛭田地内の箒川沿いのがけである。ふつう、胞子のうは、葉の裏面または葉縁に集合して、胞子のう群を形成するが、コモチシダは、葉の表面に多数の不定芽を生じる特性をもっている。
コモチシダ