マメダオシ(ひるがお科)

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 本種は、寄生つる性植物で、葉緑素がなく、水分や養分のすべてを寄生主にたよる全寄生である。茎は黄色の針金状で、マメ科の植物に巻きつき、長さ五〇~一〇〇センチに伸びる。葉も根もない。種子より発芽して、長さ三〇センチ未満までは根があるが、寄生主より養分をとるようになると根が不必要となって消失する。ネナシカズラに似ているが、ネナシカズラより細い。
 マメダオシの語源は豆倒しの意味で、マメ科の植物に寄生して害を与えることに由来する。