百姓は天下の根本なり。これを治するに法あり。まず一人々々の田地の境目をよく立て、さて一年の入用作食をつもらせ(必要な種籾や食糧を見積らせ)その余を年貢におさむべし。百姓は財の余らぬやうに、不足なきやうに治むること道なり『本佐録』
百姓は飢寒に困窮せぬ程に養ふべし。豊かなるに過ぐれば農事を厭ひ、業を易ふる者多し。困窮すれば離散す。東照宮上意に、郷村の百姓共は、死なぬ様に生きぬ様にと合点致し、収納申し付くる様にとの上意は、毎年御代官衆支配所へ御賜暇の節(任地へ赴くこと)仰出されしといへり『昇平夜話』
百姓は飢寒に困窮せぬ程に養ふべし。豊かなるに過ぐれば農事を厭ひ、業を易ふる者多し。困窮すれば離散す。東照宮上意に、郷村の百姓共は、死なぬ様に生きぬ様にと合点致し、収納申し付くる様にとの上意は、毎年御代官衆支配所へ御賜暇の節(任地へ赴くこと)仰出されしといへり『昇平夜話』