また、組内や姻戚からの振舞用の白米三升、六升、というのは現代においてもわかるのだが、「行器」壱駄というのが何件かある。行器とは「ほかい」と読み、ほかいというのは、昔食物を入れて運ぶ櫃(ひつ)のことである。これに白米を入れて持参したものである。
行器(ほかい)
西ノ根八幡宮祭り諸掛 明和元申年(一七六四)八月
本金七両壱分(注各人出資の基金) 此の利息 壱両壱分ト八百廿四文
是ハ未(ひつじ)(前年)残り
一、三百七拾三文 二口〆 壱両壱分ト壱貫弐百壱文
御造酒仕入
一、白米四斗 代壱分四百四十一文
一、糀三斗 代八百七拾六文
一、生酒三斗 代弐分
一、百文 初尾(御初穂) 一、廿四文 中折(用紙)
一、三十弐文 塩代 一、七拾文 檜杓(ひしゃく)
〆、三分ト 壱貫五百五拾壱文
右差引残り 壱分ト六百七拾六文
壱分本帳エ出して 残り六百七拾六文預かり
武右衛門 源治衛門
申当番 要左衛門 藤左衛門 兵蔵
右より五十年後の諸掛帳 文化十一戊(いぬ)年(一八一四)
一、弐朱ト 弐〆八百壱文 御神酒
一、弐朱ト 五百六十四文 糀代
一、壱分ト 弐百九十文 米代
一、三百文 御初尾(御初穂) 一、四十八文 塩代
一、六拾四文 ひしゃく壱本 一、弐十六文 紙二つ
〆、弐分ト 四〆百五文
銭 〆、七貫六百五文 金壱分ニ付 百九十弐文
相ば銭七〆文
右は祭礼諸掛相改候故少しも相違 無御座候 以上
戌八月十四日
当衆 儀兵衛 儀七 岩之丞 宇兵衛
右より四十一年後諸掛帳 安政二年卯(う)八月十四日(一八五五)
覚
一、弐百文 御初尾 一、白米壱升 同断
一、白米壱斗 麹米 一、百文 ねせ賃
一、壱分 御神酒
白米両ニ八斗替 〆、三斗 代金壱分弐朱也
一、百文 水ひしゃく 三本
一、拾六文 ろうそく 一、四十八文 塩代
一、五十六文 西ノ内紙十四枚 一、弐拾六文 中折
惣〆、金弐分弐朱ト 五百五十文
鐚(びた)四貫六百十四文 長四〆四百三十文
元
金九両三分割 壱分ニ付 百十八文
西之根 茂三郎 福蔵 徳左衛門
香奠受納帳 享和弐年(一八〇二)戌 六月廿三日 舟山定吉
覚
弐百文 野上村 茂平次 弐百文 北金丸 長左衛門
百文 久助 百文 奥沢村 庄右衛門
百文 同所 初右衛門 弐百文 奥沢村 与左衛門
百文 同所 新五右衛門 百文 同所 重五郎
百文 北金丸 初右衛門 百文 □治
百文 八木沢村 定助 百文 村 福生院
弐百文 豆田村 重兵衛 三百文 奥沢村 栄治
五百文(振舞代共)村 藤兵衛 弐百文 村 惣右衛門
百文 村根本 庄右衛門 弐百文 佐良土村 善重
百文 八塩村 常七 百文 佐良土村 茂右衛門
弐百文 佐良土村 勇助 弐百文 小船渡 惣左衛門
百文 村 藤七 弐百文 村 源蔵
百文 村 幸衛門 弐百文 〃 与治衛門
四拾八文 〃 新八 四拾八文 〃 丈八
百文 〃 数右衛門 百文 〃 半蔵
弐百文 〃 忠右衛門 百文 〃 猪右衛門
百文 〃 要右衛門 四拾八文 〃 兵蔵
四拾八文 〃 伝惣治 百文 〃 平十郎
四拾八文 〃 幸吉 百文 〃 亀吉
百文 〃 孫右衛門 百文 〃 利平
百文 〃 粂七 百文 〃 善治
四拾八文 〃 源次郎 百文 〃 七右衛門
百文 〃 蔵之助 百文 〃 忠次衛門
百文 〃 明星院 百文 〃 平七
百文 〃 市右衛門 百文 桜井村 藤蔵
百文 向下町 ふじや文蔵 百文 村 惣右衛門
〆、三貫五百文 惣〆、六貫六百文
三口〆 拾五〆弐百四拾八文
金ニ〆 金弐両壱分ト 銭五百六拾六文
四拾八文 村 源八 百文 藤衛門
百文 蛭田村 冨重 弐朱 宇田川村 要吉
弐百文 宇田川村 権蔵 弐百文 〃 善兵衛
百文 〃 多郎兵衛 百文 〃 清治
四拾八文 〃 作伝治 百文 小船渡 治右衛門
四拾八文 小船渡 丹治 四拾八文 同村 政治
四拾八文 村 藤治 百文 北滝村 茂右衛門
百文 北滝村 ミね次郎 百文 蛭畑村
百文 寒井村 喜八
振舞覚
白米六升 茂平次 白米三升 奥沢村 庄右衛門
〃 六升 奥沢村 与左衛門 〃 三升 北金丸村 初右衛門
〃 三升 □治 〃 三升 八木沢村 定助
〃 三升 豆田村 重兵衛 〃 七升 奥沢村 栄治
行器壱駄 村 惣右衛門 白米三升 村根本 庄右衛門
〃 壱駄 佐良土村 善重 白米三升 佐良土村 茂右衛門
白米三升 小船渡 惣左衛門 行器壱駄 同村 源蔵
白米三升 村根本 庄右衛門 行器壱駄 佐良土村 善重
白米三升 佐良土村 茂右衛門 〃 三升 小船戸 惣左衛門
行器壱駄 小船渡 源蔵
〆、白米五斗九升 餅白弐斗弐升
ふるまへ 村 与惣右衛門 ふるまへ 村 惣右衛門
白米三升 〃 久米七 白米三升 向下町 ふじや 文蔵
白米三升 蛭田村 冨重 壱駄七升 宇田川 要吉
白米二升 多郎兵衛 白米三升 清治
白米六升 権蔵 弐升 北滝村 北滝村
三升 みねじ郎 三升 寒井村 喜八
婚礼樽代受納帳 明治六年酉六月五日
一、八拾文 隣 隠居 一、弐百文 喜四郎
一、百文 栄治 一、百文 同隠居宇右衛門
一、弐百文 重三郎 外壱朱也 おかつヘ
一、弐百文 幸助 一、四百文 倉吉
一、六百弐十五文 同人隠居 勘右衛門
一、弐朱也 梅平 大金氏 外手拭壱ツ 於かつへ
支払
一、四貫五百文 酒壱斗 一、壱〆弐百文 醤油
一、七百文 玉子十五 一、四百廿文 豆腐廿壱丁
一、七百五十文 若さぎ壱升 一、七百文 塩肴さが
一、三朱也 供人三人エ遺ス 一、壱〆弐百文 田尻舟ちん
一、弐百文 はし
一、弐百文 ろうそく
〆、五〆八百廿文
惣三朱ト 〆、九〆八百七拾文
入金 壱両弐朱ト 四百九拾五文
本金七両壱分(注各人出資の基金) 此の利息 壱両壱分ト八百廿四文
是ハ未(ひつじ)(前年)残り
一、三百七拾三文 二口〆 壱両壱分ト壱貫弐百壱文
御造酒仕入
一、白米四斗 代壱分四百四十一文
一、糀三斗 代八百七拾六文
一、生酒三斗 代弐分
一、百文 初尾(御初穂) 一、廿四文 中折(用紙)
一、三十弐文 塩代 一、七拾文 檜杓(ひしゃく)
〆、三分ト 壱貫五百五拾壱文
右差引残り 壱分ト六百七拾六文
壱分本帳エ出して 残り六百七拾六文預かり
武右衛門 源治衛門
申当番 要左衛門 藤左衛門 兵蔵
右より五十年後の諸掛帳 文化十一戊(いぬ)年(一八一四)
一、弐朱ト 弐〆八百壱文 御神酒
一、弐朱ト 五百六十四文 糀代
一、壱分ト 弐百九十文 米代
一、三百文 御初尾(御初穂) 一、四十八文 塩代
一、六拾四文 ひしゃく壱本 一、弐十六文 紙二つ
〆、弐分ト 四〆百五文
銭 〆、七貫六百五文 金壱分ニ付 百九十弐文
相ば銭七〆文
右は祭礼諸掛相改候故少しも相違 無御座候 以上
戌八月十四日
当衆 儀兵衛 儀七 岩之丞 宇兵衛
右より四十一年後諸掛帳 安政二年卯(う)八月十四日(一八五五)
覚
一、弐百文 御初尾 一、白米壱升 同断
一、白米壱斗 麹米 一、百文 ねせ賃
一、壱分 御神酒
白米両ニ八斗替 〆、三斗 代金壱分弐朱也
一、百文 水ひしゃく 三本
一、拾六文 ろうそく 一、四十八文 塩代
一、五十六文 西ノ内紙十四枚 一、弐拾六文 中折
惣〆、金弐分弐朱ト 五百五十文
鐚(びた)四貫六百十四文 長四〆四百三十文
元
金九両三分割 壱分ニ付 百十八文
西之根 茂三郎 福蔵 徳左衛門
(星昭男家文書)
香奠受納帳 享和弐年(一八〇二)戌 六月廿三日 舟山定吉
覚
弐百文 野上村 茂平次 弐百文 北金丸 長左衛門
百文 久助 百文 奥沢村 庄右衛門
百文 同所 初右衛門 弐百文 奥沢村 与左衛門
百文 同所 新五右衛門 百文 同所 重五郎
百文 北金丸 初右衛門 百文 □治
百文 八木沢村 定助 百文 村 福生院
弐百文 豆田村 重兵衛 三百文 奥沢村 栄治
五百文(振舞代共)村 藤兵衛 弐百文 村 惣右衛門
百文 村根本 庄右衛門 弐百文 佐良土村 善重
百文 八塩村 常七 百文 佐良土村 茂右衛門
弐百文 佐良土村 勇助 弐百文 小船渡 惣左衛門
百文 村 藤七 弐百文 村 源蔵
百文 村 幸衛門 弐百文 〃 与治衛門
四拾八文 〃 新八 四拾八文 〃 丈八
百文 〃 数右衛門 百文 〃 半蔵
弐百文 〃 忠右衛門 百文 〃 猪右衛門
百文 〃 要右衛門 四拾八文 〃 兵蔵
四拾八文 〃 伝惣治 百文 〃 平十郎
四拾八文 〃 幸吉 百文 〃 亀吉
百文 〃 孫右衛門 百文 〃 利平
百文 〃 粂七 百文 〃 善治
四拾八文 〃 源次郎 百文 〃 七右衛門
百文 〃 蔵之助 百文 〃 忠次衛門
百文 〃 明星院 百文 〃 平七
百文 〃 市右衛門 百文 桜井村 藤蔵
百文 向下町 ふじや文蔵 百文 村 惣右衛門
〆、三貫五百文 惣〆、六貫六百文
三口〆 拾五〆弐百四拾八文
金ニ〆 金弐両壱分ト 銭五百六拾六文
四拾八文 村 源八 百文 藤衛門
百文 蛭田村 冨重 弐朱 宇田川村 要吉
弐百文 宇田川村 権蔵 弐百文 〃 善兵衛
百文 〃 多郎兵衛 百文 〃 清治
四拾八文 〃 作伝治 百文 小船渡 治右衛門
四拾八文 小船渡 丹治 四拾八文 同村 政治
四拾八文 村 藤治 百文 北滝村 茂右衛門
百文 北滝村 ミね次郎 百文 蛭畑村
百文 寒井村 喜八
振舞覚
白米六升 茂平次 白米三升 奥沢村 庄右衛門
〃 六升 奥沢村 与左衛門 〃 三升 北金丸村 初右衛門
〃 三升 □治 〃 三升 八木沢村 定助
〃 三升 豆田村 重兵衛 〃 七升 奥沢村 栄治
行器壱駄 村 惣右衛門 白米三升 村根本 庄右衛門
〃 壱駄 佐良土村 善重 白米三升 佐良土村 茂右衛門
白米三升 小船渡 惣左衛門 行器壱駄 同村 源蔵
白米三升 村根本 庄右衛門 行器壱駄 佐良土村 善重
白米三升 佐良土村 茂右衛門 〃 三升 小船戸 惣左衛門
行器壱駄 小船渡 源蔵
〆、白米五斗九升 餅白弐斗弐升
ふるまへ 村 与惣右衛門 ふるまへ 村 惣右衛門
白米三升 〃 久米七 白米三升 向下町 ふじや 文蔵
白米三升 蛭田村 冨重 壱駄七升 宇田川 要吉
白米二升 多郎兵衛 白米三升 清治
白米六升 権蔵 弐升 北滝村 北滝村
三升 みねじ郎 三升 寒井村 喜八
(船山久三家文書)
婚礼樽代受納帳 明治六年酉六月五日
一、八拾文 隣 隠居 一、弐百文 喜四郎
一、百文 栄治 一、百文 同隠居宇右衛門
一、弐百文 重三郎 外壱朱也 おかつヘ
一、弐百文 幸助 一、四百文 倉吉
一、六百弐十五文 同人隠居 勘右衛門
一、弐朱也 梅平 大金氏 外手拭壱ツ 於かつへ
支払
一、四貫五百文 酒壱斗 一、壱〆弐百文 醤油
一、七百文 玉子十五 一、四百廿文 豆腐廿壱丁
一、七百五十文 若さぎ壱升 一、七百文 塩肴さが
一、三朱也 供人三人エ遺ス 一、壱〆弐百文 田尻舟ちん
一、弐百文 はし
一、弐百文 ろうそく
〆、五〆八百廿文
惣三朱ト 〆、九〆八百七拾文
入金 壱両弐朱ト 四百九拾五文