11 蛭田上郷水利組合

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 この組合が正式に発足したのは明治三十一年四月よりとなっているが、大正十年には規約がきまり、第一条より第二十八条までの条文ができて今日に至っている。水は巻川より取入れ、下流蛭畑への分水量の相談も明治三十五年五月三十一日きめられた。
 それによると、蛭田分六分五厘、蛭畑分三分五厘となっていた。
 昭和五年度の受益面積は五〇町二反一畝二四歩、昭和五十年度には七九町四反一畝二九歩である。これは畑を開田したことによる増反である。反当用水費二〇〇円、計一五八、一四〇円。この時の役員氏名は次の通りである。
組合長  蜂巣忠

理事  八巻一一 雨沼美津恵 吉成義雄 深沢隆 藤本徹夫 斎藤兼吉 渡辺一美

 現在は、上郷、下郷共に巻川土地改良区の管轄に入り、整然たる美田と化しているが、用排水の作業や、管理はそれぞれの組合が行なっている。