目次
/
第二編 歴史
/
第四章 近、現代
/
第二節 昭和期
/
1 戦時下の生活
金属回収
394 ~ 394
昭和十六年には、軍需生産の原料として金属類の国家への供出が定められ、貴金属をはじめすべての金属が回収の対象となり、戦争末期にはなべ・かまなどの日用品にまで及んだ。
法輪寺の梵鐘も回収の対象となって去った。箒橋は、昭和六年に完成したこの村でただ一つの近代的永久橋であるが、ここに使用されている鉄材も回収の対象となり、解体のため仮橋の構築にとりかかった段階で終戦を迎え、その後暫らくの間、欄干が取り外されたままの危険な状態に放置されていた。