2 戦後の生活

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 昭和二十年(一九四五)八月十五日、終戦の詔勅を聞いて、一時虚脱状態にあった国民は、やがて廃墟と窮乏のなかから立ち上がり、日々の生活のためのきびしい戦いを始めなければならなかった。まもなく軍人軍属の復員、海外在留者の引揚げがつづく。しかし、食糧は極度に不足し、インフレーションは進み、巷には闇ブローカーが横行した。