第四節 歴史民俗資料館

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 農村振興事業中農業などの生産様式の変化、生活の近代化等が進められるにつれて、古くからの風俗習慣や、これらに用いられる用具等の民俗文化財が急激に、しかも気付かぬままに消滅しつつあり、また、経済的事情、生活事情の変化等により、旧家に保存されていた古文書その他の貴重な資料も散逸又は消滅するおそれがある。
 また、本村は国宝那須国造碑、国指定史跡侍塚古墳をはじめ、数多くの古墳や埋蔵文化財が豊冨に散在しており、これらの出土品等も併せて保存展示をすることにより、わたしたちの生活の変遷を知り、児童、生徒に対しては、社会科の学習に役立てようとするために、歴史民俗資料館の建設をすすめ、五十三年に完成の予定である。
  位置 湯津上村大字湯津上字侍塚一八一番地
  敷地 三〇〇〇平方米
  建物 三四二・七平方米

完成間近の民俗資料館

文化財目録
国宝 国指定
種目名称員数指定年月日所在地所有者または管理者
那須国造碑一基昭27・11・22湯津上村大字笠石神社
(明44・8・9旧特建)湯津上四二九
史跡 国指定
侍塚古墳二基昭24・6・9湯津上村大字湯津上村
湯津上
書跡 県指定
紺紙金泥大般若波羅密多経一巻昭48・1・30湯津上村大字法輪寺
佐良土一四〇一
絵画 県指定
紙本著色釈迦ネ槃図一幅昭48・1・30湯津上村大字法輪寺
佐良土一四〇一
彫刻 県指定
銅造阿弥陀如来、両脇侍像三躯昭48・8・7湯津上村大字宝寿院
片府田
無形文化財 県指定
大捻縄引湯津上村大字佐良土部落
佐良土

湯津上村指定文化財
史跡
名称員数指定年月日所在地所有者または管理者
侍塚古墳群 一号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一
侍塚古墳群 二号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一
侍塚古墳群 三号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上古森孝一
侍塚古墳群 四号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上浅井秀一
侍塚古墳群 五号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一
侍塚古墳群 六号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一
侍塚古墳群 七号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一
侍塚古墳群 八号墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一
観音塚古墳一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上花塚貞
岩船台縄文遺跡昭41・2・15湯津上村大字湯津上江崎博夫外
木曽武元の墓所一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上木曽清
真理谷清雲の墓所一基昭41・2・15湯津上村大字湯津上大武千代
富士山古墳群昭41・2・15湯津上村大字蛭田大字蛭田
佐良土城跡昭41・2・15湯津上村大字佐良土法輪寺
片府田城跡昭41・2・15湯津上村大字片府田
秀衡街道昭41・2・15湯津上村大字蛭田
建造物
法輪寺勅額門一棟昭41・2・15湯津上村大字佐良土法輪寺
天然記念物
西行桜一本昭41・2・15湯津上村大字佐良土法輪寺
かやの木一本昭41・2・15湯津上村大字湯津上植竹俊一

湯津上村内所在指定文化財件数一覧表
昭和48年4月1日現在
有形文化財
区分国指定県指定村指定合計
絵画11
彫刻11
工芸品
書跡112
考古資料
建造物11
1315

無形文化財
区分国指定県指定村指定合計
工芸技術
芸能
その他11
11

記念物
区分国指定県指定村指定合計
史跡11617
名勝
天然記念物22
史跡及天然記念物
11819

  経費
     国庫   四、〇〇〇、〇〇〇円
     県費   四、〇〇〇、〇〇〇
     地方債 四〇、三〇〇、〇〇〇
     一般財源   六五〇、〇〇〇

       計 四八、九五〇、〇〇〇
 
  建物の内訳
    玄関       九・四二平方米
    ホール     二八・三二 〃
    事務室兼研究室 三五・九八 〃
    研修室     五五・二六 〃
    展示室    一三一・〇五 〃
    収蔵庫     六三・九一 〃
    便所      一八・七六 〃

     計     三四二・七〇 〃
  着工 昭和五十三年六月十五日
  竣工  〃   十一月
  設計 小林一級建築事務所 小林修治
  施行 湯津上村(有)二葉産業