目次
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第三編 文化
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第四章 民俗
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第二節 衣・食・住
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1 衣生活
晴着
467 ~ 468
外出の時や正月などには普段着よりさっぱりとしたいい衣服が着用され、履物には下駄が使用された。男は細かい絣(かすり)または木綿紬(つむぎ)織の羽織と一組の着物で兵子帯をしめ、女は友禅(ゆうぜん)や色縞(じま)の着物で帯をしめ、羽織をはおってよそ行きとした。最も美しい晴着をまとったのは結婚式で、この日、花婿はタカチャッポ(中折帽子)をかぶり、紋付袴に草履付下駄が正装で、花嫁はアゲエボシに白無垢(むく)、江戸づまを着て草履付下駄をはいた。