目次
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第三編 文化
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第四章 民俗
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第二節 衣・食・住
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1 衣生活
子供の服装
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小さい子は一つ身の長着(ながぎ)から三つ身・四つ身のものを着るが、これらには付け紐が縫いつけられ、木綿の袷(あわせ)と単衣(ひとえ)があり、季節にあわせて着用した。学校に通うころになると付け紐はせず三尺(さんじゃく)をしめる。女の子の着物の柄は、赤色が入っているものを選び、男の子は紺絣、おなんど色、縞などで、これにかたぎ下駄を履いて登校した。二十歳に近い年頃になると、男は六尺の帯に角袖の着物、女は半幅の帯に元禄袖の着物を着るようになる。