3 主な農具

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 耕作用具 鍬は現在と同じものを使用していた。万能や三本鍬は田うないや、こえ出しに用いられ、野州鍬は畑仕事と畔作りなどに使用される。

(左)クワ (中央)トンビグワ
(右)サンボングワ

 脱穀用具 足踏み脱穀機ができるまでは金ごき(千歯ごき)が用いられた。金ごきの能率は、稲束一二把を一駄とした場合、一日に三駄程度であったという。その他の脱穀用具としては回転式のくるり棒、長い柄のついた猿頭・ぼうじ棒などがあるが、動力脱穀機が使われるようになってからは、あまり使われなくなった。

(上)サルカシラ (下)クルリボウ


トウミ

 万石(まんごく)通し 玄米、小麦等穀粒の選別に使用した。

マンゴク

 調整・精米 調整は土磨臼(どずるす)、玄米は水車を利用して精米した。

生産暦(太陽暦)