目次
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第三編 文化
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第四章 民俗
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第四節 村と家
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1 村の生活
マケ
484 ~ 485
マケとは親族集団を指す呼称で、血縁のはっきりしている二、三代前までの分家と本家によって構成され、共同の氏神を祀ったり、農作業や冠婚葬祭の相互扶助などを行なう血縁集団である。マケの特徴は、同姓である、家紋が同じである、家印が相似している、同じ家例をついでいる、同じ氏神を祭祀したり共同墓地を持つ場合もあるなどで、現在でもマケの範囲が坪と重なっている場合、この習俗を発見することができる。しかし、マケという言葉自体が昨今の社会状況の変化により失なわれつつある。