目次
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第三編 文化
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第四章 民俗
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第四節 村と家
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2 家の生活
主婦権
485 ~ 485
主婦は普通戸主の妻であり、戸主の指揮監督のもと台所仕事のきりもりをする。主婦権を象徴することとして、蔵や味噌小屋の鍵を自由に扱う権限を有していたことがあげられる。鍵を自由にできるということは米や味噌をはじめ、生活上貴重な品々の利用を戸主も信頼しまかせているということであり、台所仕事に携わる者にとっては重要な権限であった。