馬頭観音

492 ~ 492
一昔前まで、馬は農耕や物資の運搬に重要な役割を果たし、農家にとっては家族の一員同様の存在であった。この馬の無病息災を祈願するため、馬頭観世音の碑を建てたり、玉田の蒼前(そうぜん)様(矢板市生駒神社)や黒羽の笹目稲荷の蒼前様を信仰したりした。昭和の初期頃までは、はよ繩をあげないと馬が怪我をするといわれ、正月十六日に馬具を引く繩を作ってお釜様の三十六善の神々に供えたという。

馬頭観世音石像(新宿)


馬頭観世音の碑(湯津上)